読書感想「ビジネスの構築から最新技術までを網羅 AIの教科書」 著者:伊本貴士 刊行:日経BP社

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AI(人工知能)について歴史から企業の事例、技術的な内容まで解説した書籍です

各業界のAI導入事例も取り上げられており、今後の企業成長の為にはAI導入は必須であると感じさせられます

しかし一方で下記の様なデータがあります

出典 株式会社リアルインサイト アンケート調査 2019年1月18日 全国の中小企業506社を対象

大半の企業はAIを意識していますが

AI導入によってどの様に改善されるかが分からない

詳しい人がいない

そういったものに予算を掛けられないといった要因により結局導入に至っていない現状があります

ですが中小企業の導入事例で職人の技術をAIに“移植”し品質を維持したまま生産性を大幅に向上することで売り上げを大きく伸ばした事例もある様です

会社が小さいから予算がない、必要ないではなく、大きくするためにAIを活用する視点を持つことが、中小企業がAI導入に至る第一歩といえるのではないでしょうか

企業でAIを活用する方法は大きく2種類に分けられます

一つはAIによる「業務効率化」

こちらは既に中小企業向けのパッケージ製品も多くリリースされており、比較的導入イメージがつきやすいものと思います

もう一つはAIによる「データを用いたマーケティング支援」です

ビッグデータをもとに従来は担当職員の経験や勘によって行われてきたマーケティング施策を、AIによって支援するというものです

これは一朝一夕で出来るものではなく、どの様なデータを集めればどのような結果が出るのか、試行錯誤しながらAIを育てていく作業が必要となります

この書籍ではAIに対する企業の姿勢は2パターンに分かれると指摘しています

一つは「AIを活用した活動・商品を生み出すこと」

もう一つは「AIに出来ないことを伸ばす」こと

どちらかの道を選ぶのではなく、両軸でAiについて理解を深めていくことが重要であると感じさせられました


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